※このページの内容は週刊「ゴムタイムス」紙に掲載された内容です。
第3045号 ゴムタイムス 2008年4月7日

【関西】山栄ゴム工業(有)(大阪府八尾市)は、1965年創業のゴムメーカー。創業者山岡忠司氏は現在も代表として名を連ねているが、最近では娘婿である深見卓也氏が全般を取り仕切る。

同社の生産品は、自動車部品。いわゆる補修市場向けの部品を展開している。売上高は2億3千万円(平成18年18年9月現在)、従業員は10名の小さな所帯であるが、その市場においては国内シェアが高い。

敢えて言うならば、海外品ということで、需要環境は良好と言えるだろう。他の企業が参入しないのは、その市場のニッチであることだけではなく、コスト要求が非常に厳しいのが最大の理由だ。同社は、ゴムの練りからの一貫生産のみならず、そのスペックの独自性も高く、通常支給される鋼材も自社購入することにより、他社の追随を許さないコストパフォーマンスを実現。鉄との複合品に関しては、絶対的な自信を持っている。

しかしながら、その市場が未来永劫安定的な需要をもたらすかといえば、やはり不安要素もあり、また、安定的ではあるが、発展性はないという危機感と相俟って、深見氏は「今は地盤を固める時期」としながらも、今後の展開のため、ホームページを新たに立ち上げた。現在は、スポット受注が大半であるが、新規需要獲得ツールとしての期待は大きい。

昨今の中堅ゴム企業の課題としては、従業員の高齢化や跡継ぎ問題等が挙げられるが、深見氏を筆頭に平均年齢30代半ばという非常に若い企業であることは、強みと言えるだろう。積極的に新しいものを取り入れていく意欲も高い。

懸念事項は、やはり原材料価格高騰。特に4月以降の鋼材の大幅な値上げの対応には、苦慮するところだ。また今後の課題は、労働環境の改善。現在、普通のゴム屋の風情であるが、今のままだと新しい若い優秀な人材が獲得できないとしており、そこからの脱却を目指して、邁進する。



山栄ゴム工業有限会社